アイスも食べられない二人。


アイスを食べたことのない人は、

アイスがどんな味なのか、

どう食べればいいのか、

まったく知らないはず。


アイスを目の前にしても、

その価値を見分けることもできないし、

それがアイスなのかすら分からない。

食べ物だとも、食べられるものだとも感じない。


アイスを食べたことのない二人は、

愛を目の前にしても、

それが何か、どうすればいいのか、

分からない。


ただ見つめているだけで、

なぜ欲しくなるのかさえ知らない。

ただ、自分が食べてきた

苦しみや絶望の中でしか、

それを扱えない。


知らないはずなのに、

なぜかあたたかくて。

不器用なまま、

それでも伝えてみようとする。


不器用な二人は、

自分たちなりの方法で

相手に伝えようとする。


誤解されることもあるだろう。

でも、それをきっかけに

少しずつ互いを知っていく。

愛おしさが募る、旅の途中。